ユニットバスの壁タイルもアイカ工業のセラールで簡単リフォーム

お風呂リフォーム
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老朽化した壁がタイルのユニットバスのパネルを使ったリフォーム事例です。パネルメーカーはいくつかあるのですが、一番高級感のあるアイカ工業の浴室セラールを使用した施工事例を紹介します。

壁がタイルの古いユニットバスのリフォーム例

築30年ほど経過したお風呂の壁のタイルを張り替えずにリフォームがしたいという物件です。もちろんユニットバスの交換は費用の面から除外しています。

部分的な簡易な浴室リフォームでは無く、ユニットバスの交換の費用の半分以下という条件です。

区分所有者の浴室リフォームでしたらユニットバスを交換すれば外観や機能面でも満足する結果となります。価格は最優先課題では無いでしょうが、賃貸物件となると価格はほぼ一番の条件になります。ここが分譲と賃貸の浴室リフォームについての根本的な違いです。

それゆえ、総価格は抑えながら新品に近い仕上りを提案しなければなりません。リフォーム業者の腕の見せどころでもあります。

あらゆる浴室用の商材を高級版から廉価版まで知っていなくてはなりません。

最初に施工範囲から説明します。

施工したユニットバスの部分

ユニットバスを大きく部分リフォームの観点で分けますと下記になります。

  1. 浴槽(バスタブ)
  2. 天井
  3. キャビネット
  4. 鏡等の付属品

1の浴槽はセパレートタイプなので交換は可能です。が今回はコストを抑えなければならないために浴室再生塗装(コーティング)で施工です。

2の壁はタイルということもあり浴室再生塗装は使えないのでパネルでの施工です。ダイノックシート等の塩ビシートは直貼りするとタイルの目地がへこみ高級感に欠けます。

3の床はシートを張る方法もあるのですがこちらもコストを抑えるために浴室再生塗装で行います。

4の天井も浴室再生塗装です。

5のキャビネットは旧のものは撤去しました。浴室が賃貸用で狭いので次の浴室鏡をワイドにするためうるさくならないためです。

6の件は5で書いたように壁にワイド鏡をアクセントに取り付けます。

さっそく、施工例を時系列で順を追って解説します。

月曜日の朝に鏡以外の備品の取り付けも完了し、懸念された特色(少しグレー)の床の再生塗装も施工が終わり、浴槽、天井のオフホワイトと共に塗装部分の完了です。

日曜日に仕上げを行い、昨日無事、社内検査も完了。今朝から特大鏡も取り付け完了で、すべてが終わりました。
215号室は全面ホワイトの壁にアクセントの地模様の壁、床のライトグレーと共に非常に良く、また、211号室はスノーホワイトの壁にうっすら模様の入ったベージュの壁を組み合わせたすばらしい出来、床のベージュとマッチングも完璧です。

モダンアパートメントのカラーコーディネーターさんのセンスの良さが解ります。言葉では表現しにくいので写真を掲載します。

前回は壁パネルを貼り終えた写真しか掲載していないので再び良くわかるように、最初から紹介します。

セラールの木目調壁パネルの211号室

施工前のユニットバスの写真です。このINAXの壁がタイルのユニットバスは結構当時の高級感のある賃貸マンションや公共住宅で使用されていました。

タイルの質感は最初は綺麗ですので満足のお風呂だったと思います。長所があれば必ず短所もあるもので、経年劣化が進むとタイルの目地にカビが生え、放置するとこれがなかなか落ちません。

タイルに欠損や割れが出た場合も10年もすれば同じタイルは無いのが現状です。部分的に同じタイルで張替ができないのです。
もう一点は、今では浴室暖房などがありますが、このタイプは冬になると寒く感じます。床もタイルだと本当に最初の入浴後は冷たいです。

このようにリフォーム面から、また、実用面からも劣化して古いタイル張りのユニットバスは、全面浴室塗装もできず、改善のリフォームには頭痛の種です。

下記の写真は現状の写真ですが、築30年のユニットバスでは珍しく目地の汚れもなく、タイルの欠損もありません。

ただ今回の場合は賃貸オーナー様が部屋の間取りも全面的に変え、家賃もアップさせる。バリューアップが目的でしたのでこの浴室では満足されませんでした。

寿美礼211も215も元はINAX製タイル壁のユニットバスです。

下記の写真はアイカ工業の浴室セラールを貼ったタイル壁の写真です。

まだバスタブや床、天井には塗装はしていませんが、ぱっと見た目にはユニットバスを交換したように見えます。

アイカ工業製パネルを貼った直後。

アクセント壁に使ったのは、薄い木目調のアイカ工業の浴室用化粧メラミン板のセラールです。

硬さや質感は日本一です。高級ホテルのトイレなどにもよく使われています。品質やデザイン性の良さの証拠です。

化粧メラミンとはメラミンとホルムアルデヒドの縮合によってできた耐熱、耐水性にすぐれた熱硬化性樹脂

セラールの仕組み

上記や下記の写真はまだ、床や浴槽はそのままです。

寿美礼211のアクセント壁貼付け

壁が新しくなってもバスタブが劣化していたり、汚れていてはせっかくの綺麗なパネルも台無しです。そこでバスタブや床はコーティング(浴室塗装)の出番です。

皆さんがおわかりのようにユニットバスも部分リフォームは可能なんです。全体を交換するだけではないのです。

浴槽、床、コーティング完了

このユニットバスのように、バスタブを置いてある場合は浴槽交換は可能です。

注意参考までに床と浴槽が一体となったユニットバスは浴槽交換ができません。

アイカ工業のセラールの浴室パネル

スノーホワイトのパネル面

16ミリレンズで少し湾曲しましたが

セラールのホワイト字模様の壁パネルの215号室

215号室はホワイト基調でスノーホワイトのパネルと字模様のホワイトパネルで構成されています。

すべてスノーホワイトの壁にアクセントは地模様

バスタブと床も塗装で仕上げています。床はアクセントにしたいためにライトグレーで塗っています。

床の色も良いでしょ!清潔感あふれるお風呂です。

寿美礼215号室です。

劣化したタイルの浴室リフォームはパネルが最適

パネル工法の利点

  • 工期が1日前後
  • デザイン的に洗練されている
  • 温かみがある
  • 低コストの材料も豊富

上記のようにパネル工法は簡単に浴室を模様替えできるという点です。これはユニットバスだけでなく在来工法のお風呂にも言えます。

リフォーム日数が1日で終わって翌日には入浴できます。(壁面に痛みやひずみがある場合を除く)夏場は毎日シャワーくらいは浴びたいですね。

逆に冬場のタイルは、さむざむしています。この点も改良されます。大きく立派な在来浴室で劣化もなく、古くもないのにタイルや石材を使った物件のリフォーム例の記事も見てください。

タイルの大きなお風呂のパネル施工例

最後の低コストの点ですが、今回のアイカ工業の浴室セラールは別として、現時点でも色々なメーカーから販売されています。リンテックのコンフォートパネル、CI化成等がパネルでは有名です。

古くなった壁がタイルのお風呂をお持ちでリフォームを考えているのでしたら、タイルの貼り替えはやめてパネルをお薦めします。

コメント

  1. 柚木 より:

    はじめまして。興味深く記事を読ませていただきました。ただいま、築40年の賃貸物件のリフォーム中です。浴室はタイル張りの在来浴室ですが、壁面のタイルにひびが入っているためリペアが必要な状態です。パネル工法でリフォームできないか、またどのメーカーのパネルがよいのか検討中のところ、貴方様のサイトにたどり着きました。本記事ではアイカのセラールをご使用とのことですが、コンフォートパネル、アルパレージ等各メーカーから様々なパネルが販売されており、非常に迷っています。それぞれによさがあるのかと思いますが、どのような特徴(メリット、デメリット)があるのでしょうか。お忙しい中、突然の質問で申し訳ありません。もし、お分かりのことがありましたら教えていただけるとありがたいです。 

  2. yoshimura より:

    柚木さん、コメントありがとうございます。賃貸経営で難しいのは浴室設備ですよね。特に在来工法をお持ちのオーナー様は皆さん30〜40年経つとお困りで頭痛のタネです。
    アイカのセラールですが、確かに良いものです。一流ホテルのトイレなどでもよく使われております。この記事を書いた当時は浴室パネルも種類が少なく、デザイン性や光沢感などを考えるとこれしか無かったのですが、今では浴室リフォーム用のパネルも増えてきました。
    当社で使うのは現在はエルクリーンとパロアコンフォートパネルが主流です。セラールも含めてメリット・デメリットを書いてみます。

    セラールのメリット

    質感とデザイン性の良さ
    耐久性の良さ

    セラールのデメリット

    材工費が高額になる

    エルクリーンのメリット

    アクリル板なのでそれなりにツヤ感はある
    材工費が一番安いが見栄えする
    施工しやすい

    エルクリーンのデメリット

    選べる種類が5種しかない

    パロアコンフォートパネルのメリット

    塩ビシートの柄が豊富
    施工しやすい

    パロアコンフォートパネルのデメリット

    光沢感のあるものは無い
    表面が塩ビシートなので他の材質より傷が付きやすい

    まとめ

    簡単に特徴を書きましたが賃貸の場合はコストが最重要になってきます。いくら良いものでも大きさによりますが壁に30万近くは捻出するのは馬鹿げています。
    デザイン性で好みがはっきりしているならパロアもありですし、エルクリーンもパールホワイトとこげ茶の木目調との組み合わせは賃貸、分譲問わず良くでます。
    私事ですが、エルクリーンという1mm程の厚みのパネルが賃貸オーナー様には非常にコスト面と質感で人気です。セラールの半額という点も大きいですね。
    在来の場合は床もタイルですので、床シートの予算も考えなければなりません。シャワー等の設備、鏡と備品も変えなければならないのであればユニットバスへの交換がベストですが、入らないケースも多いです。そうなるとリフォームしか無いのが現状です。
    柚木さんの賃貸物件の家賃等はわかりませんが、また、メールか電話でお教えくださればアドバイスさせていただきます。
    htttps://ofuro.org (賃貸オーナー様の悩み解決サイト)のお問い合わせからコンタクトをお願いします。
    このサイトをご覧になって下さい。ありがとうございました。

  3. 柚木 より:

    yoshimura様
    返信が遅くなりすみません。
    お忙しい中、早々のお返事、また丁寧なご説明ありがとうございました。
    非常にわかりやすかったです。とても助かりました。
    参考にさせていただき、リフォームがんばってみます。
    また不明なことがありましたら、今度は直接メールで質問させてください。
    ありがとうございました。