ユニットバスの壁の下地は鋼板で出来ている物が多いです。浴室で磁石が使えるのが何よりの証拠です。この部分が酸化(サビ)してくると将来壁に穴が開いてしまいます。そうならないために早期発見方法と、どの場所に注意すればよいのか、また処置はできるのかを解説します。
なぜ下地の鋼板がさびるのか?
「なぜ錆びるのか」という質問の答えは簡単です。水が廻ってしまうからです。
元来、水が入ってはいけないユニットバスの内部なのですが、その構造上弱い場所もあります。床の部品は防水パンと呼ばれ特に下に水が廻らないように厳重に設計されています。
ではどこからユニットバスの内部に水が入りやすいのか説明をします。
本来ユニットバスは床・壁・天井が組み立て式で一体のものです。つなぎ目はコーキングかモールで内側に水が入らないように防水されています。ただ、経年劣化でコーキング(シール)が切れてしまったりすると、床と壁の取り合いから水が入ります。
またその水分は毛細管現象によって重力方向だけでなく上へも向かって行きます。
長い間ほおっておくと下地の鉄板(鋼板)がこのために錆びます。余談ですが、ユニットバスの据え付け(組み立て)がしっかりとできていないと(立方体が維持されている)シールの切れるのが通常より多いような気がします。
厄介なのは鋼板のサビの初期症状はわからない
決して恐怖感を与えているわけでもなく、初期は鋼板に水が廻っても表面からは決してわかりません。これが厄介なところです。
ただ、まれに壁と床の取り合いに赤さびをかすかに見つけた方はラッキーです。たとえて言うならば人間ドックや定期健診で初期のがんを発見して完治に至ったようなものです。
この段階で発見できても壁の一部分を剥がしたりして、さび止めを出来れば良いのですが塩ビシートを貼ってある壁材ならまだしもアクリル等になると剥がすことは難しくなります。
処置を考えると取り合いの隙間から強制乾燥をして、コーキングを打ち直すくらいしか出来ません。が、放置するよりは後々のリスクは断然減ります。
最初に書いたように、剥がしてしまうとその補修が壁1面の範囲で行わなくてはなりません。見た目が悪くなるからです。
壁内部のサビをを放置するとどうなるのか
浴室の壁の下のほうに膨らみやぶつぶつを見かけたら、それが鋼板の腐食(サビ)なのです。鉄板が酸化により膨らみ表層を押し上げます。
これもごく初期はニキビのように数個ぷつぷつが現れます。本当に小さいものですので見落としがちです。
放置して2年ほどすると写真の様に表層材を破ってサビが出てきます。こうなってくると重症です。どんどん広がり最後には壁に穴が開いてしまいます。
そうなると大ごとな修理が必要になります。また入れ替えなければならない事態も起こるかもしれません。
この状態のまま置いておくのは最悪の選択になります。ひどくなると修理にコストもかかりますし入浴中も気持ちのいいものではありませんよね。賃貸オーナー様でしたら入居者に敬遠され入居率も下がります。ですので放置するのはもっての他です。何か良い対処法はないかとお探しだと思います。
ここで気を付けなくてはならないのは適切な対処法になっているかという点です。賃貸マンションの例をあげますが実例は結構あります。
実例を写真でお見せします。
結論から言いますと浴室専門業者ならサビを落とし浴槽と同じ材料のFRPをあてて補修しその後に再生塗装をしますのでこれ以上サビは広がりません。
よく依頼されて現地調査で見るのが、素人作業でパネル等を上から当てているだけの補修です。コーティングをしていないうえにコーキングも打っていません。
補修と言うより目隠しの板にすぎません。錆び取りも不完全で応急処置程度で根本からの補修になりません。見た目も悪いのが大半です。
これですとサビはさらに上に向かって進んでいきます。結構多い事例です。
賃貸オーナー様の費用をかけたくない気持ちはわかります。部屋の現状復帰の内装業者についでにやってもらうとほぼ無料でしょう。
そこに大きな落とし穴があります。目隠しだけでは長持ちはしません。
もっと悪い例は放置です。そのままにしていると後何年かの命です。入れ替えは50~70万円程かかり賃貸オーナーにはかなりの負担になります。
この年数になると建物も部屋内も経年劣化しているので他にも手を入れなくてはいけない場所がたくさん有ります。キッチンも含めて水周りは費用がかさむので補修できないと昔から良く言われてました。
そんな問題なら当社にご相談ください。ユニットバスにとっての格安の施工方法です。ただ、お客様の要望によってはユニットバスの交換をおすすめするケースもあります。
上の写真の様に壁の下の方にサビがの初期症状のぶつぶつが発生している事が多いです。
当社に調査させていただければ一番、コストの安くつく方法を提案させていただきます。
どうかこの機会にユニットバスを再点検してみてください。ユニットバスの浴室再生塗装(コーティング)、ユニットバスの補修には自信を持っておりますので是非、お気軽にご連絡ください。
入居者様に喜んでいただける様に
色々なお色もございますので、ご検討よろしくお願いします。
賃貸マンションのオーナー様でユニットバスのリフォームをどうしようかと迷っておられる方へのアドバイスです。一番多い悩み!それはやっかいな壁のさびです。
賃貸のユニットバスは特に注意が必要
風呂リフォームをお考えの賃貸マンションのオーナーの方やリフォーム業者の皆さん、経年劣化したユニットバスの壁の塩ビ鋼板が錆びて困っていませんか?
当社への依頼で一番多いのがこのケースです。
15年から20年以上経つと錆びが出てきますよね、その前に必ず初期症状として表層に浮きが出てきます。それは内側からサビが出ている為です。
古い賃貸のユニットバスの多くは壁材の下地が鋼板で化粧面(表面)が塩ビシートなのです。
最近の分譲マンションに使われている樹脂系は塩ビシートに比べて硬いので、もし床と壁の取り合いに腐食がおきても表層を押しだすのがわかりにくいケースもあります。
特に注意が必要と書いていますが、「サビやぶつぶつがあっても入居者が管理会社や大家に言わない場合があるので発見が相当遅れて穴が開いていたというケースもあった」
上記の例は最悪のケースでしたが、まだ、補修もできますし、ご心配は無用です。もちろん補修費はかさみます。
ですので、退去時にぶつぶつを発見したらその段階で補修し、浴室再生塗装をすればほかのくすみや汚れも無くなり入居率のアップは間違いないです。
くれぐれも退去時の浴室内の点検は念入りに行ってください。
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