2014年10月の9日(木)及び10日(金)の2日間に渡って南港のインテックス大阪にて開催された賃貸住宅フェアに3年ぶりにリプロのお風呂リフォームとして出展しました。前日の3時頃から展示物の搬入とブースの設営です。
盛況の賃貸住宅フェア大阪2014
今回は仲間のデザイナーのシュールの安積さんに内装デザインをお願いしているので専門業者に図面通りに作ってもらうだけです。フェアは沢山の来場者がありますが、いかに目立つかが勝負です。それと、我々お風呂リフォームの専門業者は出展しているリノベーション業者や他の専門業者さんにも興味を持って来てもらえるかも大事なところです。
さあ、結果はいかに?
それと、今回の秘密兵器のサメのアドバルーンです。ラジコンで尾びれが動き前進し、お腹のバラストが前後に動き頭を上げれば上昇し、下げれば下降する優れものです。アメリカから取り寄せました。
内装は4時頃には終わるはずが、他のブースのトラブルで職人さんが移ってしまい5時過ぎに。ところが最初の写真のように2つの壁のリプロのタイトルが段違いに!やり直しを指示し終わったのが閉館間際の7時。東リの床材の展示は翌朝になるという大ハプニングで前日から大慌てです。まあ、今回の目玉の1/6の浴槽のミニチュアの30個は展示し、リンテックサインシステムの壁材も展示出来たので問題はなさそうです。
今回のお風呂リフォームのリプロのコンセプト
この賃貸住宅フェアのリプロのコンセプトはお風呂コーティングは当たり前として、次の2点を強調しました。
快適なお風呂のためのパネル商材
従来のユニットバスのコーティングだけでなく在来工法の浴室のリフォームにもおしゃれな浴室空間を提案します。これは当社の浴室リフォームの中で賃貸マンションオーナーの皆様にも親の代からの相続で築年数の35〜40年という物件が以外と多い事でした。建物の梁の関係や大きさもあってなかなかユニットバスを入れてしまう事が出来ず、お困りだったので当社が日頃使っている塩ビシートをパネルで裏打ちしたリンテックサインシステム社のパロアを抜粋して展示しました。最近は色、柄等も良い物が増えて来ていますが、あまり知られていないのが現状です。タイルの壁や床は入居者に敬遠される原因となります。パネルを貼る事によってタイルの欠損や割れも隠せれ、また保温性にも優れています。
床材も同様にタイルの上に床材を貼ると滑らず、暖かい床に変身します。昨今は床材もおしゃれな色目で材料も良質な物が出て来ています。今回はメーカーである東リさんの協力も得て床材を6種類展示しました。昔はなかなか良い物が無く、また色目も僕の嫌いなパステルカラーの腐った様な物しか無く、お客様に満足していただける物は無かったのが現状でした。東リの製品はオフホワイト系から淡いピンク系、ベージュ系、グレーからダークブラウンまで色彩が落ち着いているので壁パネルを活かしてくれます。もちろん、これらの壁や床の製品はユニットバスでも応用出来ます。このように今回は浴室もお部屋と同様に模様替出来るのを知ってもらうというコンセプトにしました。
未来の楽しいお風呂のかたち
これが今回のリプロのお風呂リフォームのメインテーマです。今回、30個展示しましたが未来の楽しいかたちとしたのはユニットバスの浴槽や壁をコーティングするだけでは本当にお客様を満足させているのか?という素朴な疑問からです。塗るだけでなく、そこに模様やイラストを入れれないか?入れたらどうなるのか。これを1/6のミニチュア模型で形にしてみました。方法は製品にするまでの秘密ですが、実現させるつもりです。
1/6の浴槽ミニチュア模型の製作から開始
ナイキのスニーカーショップのイメージで浴槽のミニチュアを並べたかったので1/6の模型を一から作りました。3年前にも企画したのですが、僕の成形や造形の技術では諦めざるを得ませんでした。今回は偶然にも兼業家主のお客様である石川さんの尽力とアドバイスでここまで出来ました。5月に奇遇なものでトレーニング談義から昔話になり、以前、ハリウッドで特殊メイクや造形の仕事をされていたとお聞きし、2000年のカウントダウンもロスで聞き、僕も時を同じくしミレニアムのカウントダウンをロサンゼルス市内のホテルで過ごしました。ウエストハリウッドに僕も良く行っていたので意気投合し今回の展示会に至ります。人間の出会いは解りませんね。
石川さんの協力のもと原型製作からシリコン型で大量にレジンキャストで生産です。これも試行錯誤の連続でした。普段、プラモデルやフィギュアで小さな部品を作るのではないので大きな造形物は苦労の連続でした。
ミニチュアを作る為のシリコンの型を作っているのが最初の写真です。造形に興味の無い方はスルーして下さいね!次の写真は型から抜いたレジンキャスト製の浴槽模型です。ここからが手間がかかりました。気泡や成形後の余分な部分を時に削り、またパテ埋めです。これが6月末で8月までほぼ毎日、仕事はそっちのけで30個製作でした。そして、塗装、模様付け。それと、得意の造形で何かしら面白い物をと、製作に励みました。
8月からは造形も含めて浴槽ミニチュアの塗装です。リプロの浴室コーティングの塗料とラッカー塗料の缶スプレーを使用。模様等はア水性アクリル塗料を使用しました。
ざっと主立った物を掲載しました。造形のお風呂はパロディですが、それ以外は僕は何とか実現ができると思います。壁や浴槽にイラストや模様が少し入ると入浴が楽しくなりそうです。自分だけの浴室空間になります。実現する為にはまだまだやらなければならない事が沢山有りますが2年後の賃貸住宅フェアが新製品紹介の場にするつもりです。
今年の賃貸住宅フェア大阪は
僕が最初に感じたのはDIYのブースがいくつか見られた点です。2年前に東京のビックサイトの賃貸住宅フェア東京でもあったベンジャミンムーアさんの塗装体験ブースのような来場者体験型のブースが2、3有りました。壁紙の上からの塗装やクロスを貼る体験コーナーとDIYを意識したブースです。
賃貸オーナー様は興味を示された方も多かったと思います。が、来場者で工務店関係や管理会社の方や僕の様な専門業者は少し見方が変わります。時代の流れとは思いますが塗装やクロスをDIYでされると内装業の方々は出番がなくなります。もちろん、賃貸オーナー様で管理個数の多い方はまさか自分自身ではやらないとは思いますが、僕も個人の賃貸オーナー様の顧客は多いです。かなりの数のオーナ様がセルフでやられている部分も見受けられます。クロスが糊付きで簡単に貼れれば、アクセント壁だけ自身でされれば業者のリノベーションの提案もインパクトは弱くなります。
先にも書きましたがDIYのブースが増えた替わりにデザイン提案や入居率アップをうたったリノベーション関係の出展は減っていました。デザイン提案は管理会社様やオーナー様でもその作品を何点か見れば、何となく真似が出来てしまうもの何ですね!その関係の方々はフェアのコストパフォーマンスに疑問を抱いて出展されなかったのかも知れませんね。ちょっと同情してしまいますが。
だらだらと書きましたがこのフェアでDIYのブースが増えるとリノベーションやデザイン提案のブースは減る様な気がしてなりません。内装業の方もクロス屋さんにしても材工共なのでDIYには勝てません。工務店関係の来場者も減る様な気がします。気にしなくて良さそうなものなのですが、世の流れとは故、我々、専門業者は勉強しなくてはならない反面、お金をかけて出展する意味があるのか、考えてしまいます。来場者の内訳は解りませんが3年前は19000人で今回が15000人と減っています。(去年と一昨年のデータは有りませんが)リプロも今年で3回目ですが出展ブースの移り変わりが気になるところです。
悲観的に書きましたが当社としては大満足のフェアでしたし、こんなに大勢の集客が出来るのは全国賃貸住宅新聞社様だからです。感謝します。
浴槽ミニチュアのおかげで途切れる事無くお客様が入り、写真を撮ってくれる方も多く、また、家主様からは(特に女性オーナー)頑張って実現して下さいと励ましのお言葉を沢山いただきました。それと、今回の収穫は東リの床材やリンテックサインシステムの壁材を展示したので、サンゲツの方が沢山お見えになり、関西支社長様ともお話が出来ました。もちろん、東リの役員様ともお話が出来ました。今後、新製品の開発に浴室専業の施工会社として意見交換の場を持たせていただけるのは当社にとってもお客様にとっても良いチャンスだと思います。2年後に新しい物を発表出来るよう社員一同頑張り、また、ここインテックス大阪に戻ってきます。またの応援をよろしくお願いします。
リプロは走り続けま〜す!
最後にフェアの写真を掲載して終わりとします。この場をお借りして、リプロのブースに来られました賃貸オーナー様や管理会社の皆様ありがとうございました。
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