激アツの大阪スパイスカレーの歴史を調べてみた

うまいもん巡り
この記事は約4分で読めます。

近年、大阪のスパイスカレーが進化を続け独自の文化となっています。すっかり大阪の市民権を得たスパイスカレーにスポットを当てて、その起源やどう進化してきたかを探ってみました。食べ歩きの参考にしてください。

スパイシーフード好きで3度のメシがカレーでも良い僕が食べ歩いてシリーズ化していきたいと思います。

大阪スパイスカレーとは

カレーと言えばその発祥のインドをイメージするか、子供の頃に慣れ親しんだハウスバーモントカレーやメタルインドカレーのようなお袋の味を連想します。

日本人なら誰もが好きなカレーライスですが、ここ大阪では20年ほど前から先人たちの知恵から進化が始まりました。

大阪スパイスカレーとは僕なりに考えてみると下記の特徴があります。

  • 自由な発想
  • スパイスの使い方が自由自在
  • 出汁(だし)を使ったものも多い
  • 小麦粉でとろみをつけない
  • 盛り付けも独特の美しさ

第一は上記のリストにあるように自由な発想。既成概念にとらわれない面白さと冒険心。

スパイスの使い方も常識にとらわれず、美味しさへの追求のためにあえて違うやり方も。

日本文化の出汁(だし)をベースにしたものも多く、カレーの常識をくつがえすが、食べていて何か懐かしい味。

ルーは小麦粉を使ってどろっとしていない。むしろシャバシャバ。

ルーと一緒に野菜を煮込まず、プレートに。

ざっと簡単に大阪スパイスカレーの特徴を列記しました。これだけでは語れない面白さのある大阪スパイスカレーの名店を食べ歩きしたいと思います。その前に歴史を振り返ります。

大阪スパイスカレーの歴史

その歴史は1990年代に始まります。関大前でよく行った「タンダーパニー」や大阪スパイスカレーの原点と呼ばれる「カシミール」 閉店した「伽奈泥庵」、中津お洒落な喫茶店から始まった「カンテ・グランデ」

これらの創成期を皮切りに進化を遂げてきました。創業年月日を元に区分してみます。

大阪スパイスカレー第一世代

インドに学ぶ

  • もりやま屋(1997年)(西天満)
  • カルターラ(1998年)(肥後橋)
  • cafe & curry Buttah(2002年)(東心斎橋)
  • バンブルビー(2006年)(本町)
  • 梨花食堂(2006年)(天満)

この時代の特長はインドやスリランカから学んだカレーが主流。ただ、それだけではなくスパイスの使い方の常識を破るお店も出現する。

また、日本人の口に合うようにアレンジして進化したのもこの時代。それでも具材を含め独創的で斬新なのも大阪風。

大阪スパイスカレー第二世代

キーマブーム

  • モリ商店(2009年)(西天満)
  • columbia8(2008年)(北浜)
  • 旧ヤム邸(2011年)(谷六)
  • スパイス カフェてん(2011年)(南森町)

キーマカレーが主役となった時代。だがスパイス使いはより綿密に計算され、小羊などの新素材も生まれる。

大阪スパイスカレー第三世代

アレンジ性の饗宴

  • 谷口カレー(2010年)(北浜)
  • カレーちゃん屋(2011年)(寺田町)
  • ロッダグループ(2011年)(西九条)
  • 辛口飯屋 森元(2011年)(西天満)

この時代から間借りカレーが登場する。オリジナリティに溢れるカレーが増え続けたのもこの時期の特徴。

それと一皿でおかずも盛ったスリランカカレーのような形態も、さらに独創性をもって登場。

大阪スパイスカレー第四世代

間借りカレー登場

  • ガル(2012年)(肥後橋)
  • SOMA(2012年)(中津)
  • バビルの塔(2012年)(谷四)
  • BOTANI CURRY(2013年)(本町)

snsの発達により、変則的な営業形態が生まれる。カレーイベントが増え、ますます、キレキレのカレーが登場する。

見た目もワンプレートとは言え、カラフルに美しさもました時代。

大阪スパイスカレー第五世代

新時代の幕開け

  • ゼロワンカレー(2014年)(谷四)
  • chai chai(2015年)(西長堀)
  • トムントコ(2015年)(天満)
  • 創作カレー ツキノワ(2016年)(堺筋本町)

そして、大阪スパイスカレーは進化の相乗効果の時代へ。

あいがけと言う2種のカレーのシナジーの共演へと突入。だが調和は忘れていない。

止まる所を知らない大阪スパイスカレーである。もうこれが関西、いや、大阪そのもの!

これから一軒一軒食べに行くのがなんと言う楽しみであろうか!

スパイスに出汁(だし) 大阪らしくて楽しみなジャンルです。

今後にご期待ください!

コメント