日本で早くから Bean to Bar に取り組んでいるスローウォーターカフェを探ってみました。
エクアドルのサリナス村の皆さんとカカオ豆からチョコ作りまで、一貫して取り組みながら自然を大事にし、村興しにも貢献しています。
フェアトレードも実践しています。その製品は廉価ですが、チョコレートファンには外せない製品です。
スローウォーターカフェとは
南米エクアドルの高地サリナス村にあるチョコレート工場の仲間たちやカカオ農家と提携し15年以上前から商品開発を行いサリナス村と一緒になりながらレシピの改善を目指す工房です。
日本では東京にあり、九州の宮崎でも活動をしてる会社です。
スローウォーターカフェの特徴は、日本とエクアドルで環境運動を展開する環境=文化NGOナマケモノ倶楽部から生まれた企業です。エクアドルで、環境破壊から森を守りながら、商品を作る生産者と共に商品を共同企画、輸入、販売(卸し/小売)をしています。
4種類の豊かな森に寄り添う、7つの作り手のグループによる商品です。(カカオや唐辛子、椰子の実やサイザル麻など、原材料の供給先を入れると、グループ数はさらに増えます。)環境に配慮した産業を選びとった現地の仲間たちに学び、”私たちが作りたい文化や暮らし”に必要なものづくりを心がけています。
できあがった商品を、産地南米エクアドルの景色、音、匂い、そして、「ものが作られる背景を知ることは愉しい」というメッセージと共にお届けすることに尽力していることです。
スローウォーターカフェが扱うアリバ種のカカオ
マヤ文明の時代からカカオのふるさと、エクアドルのナマケモノやハチドリが棲む熱帯雨林で育ったアリバ(ナシオナル)種と呼ばれる希少カカオ豆が使われています。
エクアドル最高峰のチンボラソ山の麓で栽培されるアリバ種は花や果実の香りをもつ世界が注目するカカオ豆です。
アリバ種とは
赤道直下のエクアドル産のカカオ豆は、フェラステロ系が多い。その中でもアリバ種はフローラルな香りと後に残る苦味が特徴です。
カカオ豆も他よりほんのり黒っぽく、硬質な食感にシャープな溶け方も独特です。
このカカオ豆はフルーティで爽やかな酸味を感じる味わいが特徴です。
そこで皆さんにスローウォーターカフェのエクアドル産カカオで出来たチョコレート製品を紹介します。特徴はビーントゥバーのチョコ製品が高価な中でどれでもリーズナブル価格で手に入るということです。
カカオの魔法
ドラジェの機械をつかって、カカオニブを真ん中にチョコをコーティングした、瓶入りのチョコレートです。チョコレートはアリバ種の香りの高いカカオを使用しています。
カカオの魔法は6種類あります。
- ビター
- ミルク
- ミックス(ビターとミルクの粒が半々ずつ)
- ほおずき(ゴールデンベリーのレーズン)
- バナナ
- ホワイトチョコレート
お勧めポイントは瓶入りなので一気に食べなくとも良く、少しずつ、楽しみながらつまめる、本物の大人のチョコです。私の好みはバナナ!
エクアドルサリネリートチョコレート製品の一覧
特徴はサリナス村で森林農法で作られるオーガニックカカオを使用しています。原種に近い芳醇な香りの希少種カカオのアリバ種です。
そして、カカオの栽培から、発酵、乾燥、焙煎、成型、パッケージングまでの全ての工程をエクアドル国内で行っています。
価格も高価な製品の多いビーントゥバーの中でもお手頃な400円台で50gのチョコを楽しめます。
アヒチョコレート
ニット入りタイプが人気の唐辛子入りチョコレート。「くせになるー」という声がたえないので、板チョコバージョンをリリースされたスローウォーターカフェの人気商品。
私もこれを買って食べてからファンの一人になりました。結構、ピリッとしています。他の製品では無かった辛さです。思わず「アヒー〜!」と叫んでしまう美味しさです。
マヤ文明ではカカオを煮だして、アクセントに唐辛子をたっぷりと入れて飲む習慣がありました。愛の媚薬効果があったそうです。「ピリリと舌先にイタズラして、喉の奥にぽっと火が灯る、苦くて甘いチョコの香り。確かに恋に似ています。」とパッケージにも書かれています。が媚薬効果という点では男性諸君も食べて試してみるのも一興です。
ニブソルトビターチョコレート
ビターチョコレートにカカオニブと岩塩を効かせた大人の味わいです。
びっくりな美味しさ。焙煎したてのカカオを砕いて、その香りとサクサクの食感が閉じ込められています。
サリナス村は塩田でも有名な場所。通過の無かった昔から塩は南米各地の土地の産物と物々交換されていました。そのミネラルたっぷりの海の薬の塩と森の薬のカカオと相成って周りの人たちと喜びを分かち合うサリナス村のチョコレート作りの原点になっています。
キヌアチョコレート
ビターチョコレートに、アンデスの誇るつぶつぶ雑穀キヌア(NASAが宇宙食に選んだことでも知られています)をポップにして練り込まれています。クランチな食感をスーパーフードのキヌア共に楽しめます。
カカオニブチョコレート
びっくりな美味しさ。焙煎したてのカカオを砕いて、その香りとサクサクの食感が閉じ込められています。
アリバ種のカカオは原種に近く香りが高いのが特徴です。その味わい深いチョコにアリバ種のカカオニブを混ぜているので是非お勧めの一品です。ミルクチョコとのハーモニーをお楽しみあれ。
ピーナッツチョコレート
香ばしいピーナッツがぎっしり。まろやかなでも濃厚なミルクチョコレートとの絶妙の組み合わせです。ピーナッツの香ばしさが癖になる味です。
ミルクチョコレート
まろやかな香り。やさしい口溶けのミルクチョコ。定番人気。カカオ分約46%。
ソルト(岩塩入り)チョコレート
チョコレート工場のあるサリナス村の名産、岩塩をビターチョコに閉じ込めた、大人の味わい。
スローウォーターカフェ製品が買える場所
もちろんスローウォーターカフェのオフィシャルサイトで買う事ができます。
楽天市場でも扱っています。
年に一回の梅田阪急百貨店の「バレンタインチョコレート博覧会」で毎年出店されているので試食もできます。一年が待ち遠しい方はオフィシャルサイトでどうぞ。
Bean to Barのスローウォーターカフェのチョコレート製品を早足で紹介しました。エクアドルのアリバ種のカカオを使用したチョコは味わい深くお手頃価格ですので一度食してみてください。
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