今回の施工実例は浴室再生塗装によるビジネスホテルの３点ユニットバスの風呂リフォームです。
最近は浴室再生塗装(コーティング)を使ったお風呂リフォームがビジネスホテルでは非常に多くなっています。是非、参考にしてください。
浴室再生塗装によるデモンストレーション
今回の施工はこのビジネスホテル
今週から８階のワンフロアーの全てのお部屋の設備と内装のリフォームなので沢山の職人さんが入っていました。
お風呂のデモンストレーション予定の８０５号室へ向かうと内装のばらしの真っ最中です。何とか部屋に入りユニットバスの調査ができる状態です。
現地調査はリフォーム事業では必須です。疎かにすると後々、施工トラブルや金銭でもめる元にもなります。
賃貸のタイプより大きいお風呂でした。
浴槽・床・壁・天井全てFRP製と聞いていたのですが、困った事に床がFRPでは有りません。
塩ビシートの貼りものです。(過去にリフォームをして貼りものです。)それにめくれている場所も有ります。(剥がせばFRP製の下地ですが。)
床が塩ビシートで剥がれている場所も
さらに困ったのは化粧洗面台が陶器で出来ています。
人工大理石ならコーティングは出来るのですが、陶器は剥がれる恐れが有るので、リプロは施工しないんです。
緑で囲った部分が陶器の洗面化粧台です。
全てFRPで出来ていると思った僕は大御算です。なぜなら与えられている工期は2日間だけです。
床は塩ビシートのコンフォートパネルを貼るしか方法はなさそうです。この施工で１日余分にかかります。
（東リの床材が奇麗で良いのですが厚みが３mm程有り洗面化粧台の下に入りません）
洗面化粧台だけ老朽化したままで他が奇麗になるのは見栄えが悪いですし、困り物です。
浴室コーティングの出来を見てもらうにはそれで良いのでしょうが、どうも僕自身納得しません。
もう一つ難点が有りました。築３０年以上なので浴槽が経年劣化でヒビだらけなんです。
ライニング施工で元通りになるのですが施工日数が２日間余分にかかります。
２６日頃に内装のクロスが貼り終えるので、それからラインイング２日間、浴室コーティングに２日間、床貼り１日間となると延べ５日間。終わりは３１日。
御用納めが２７日なので社員が納得するかどうかですがそんな事は言ってられません。突貫工事ですから。２１日頃から施工出来れば良いのですが。
シングルタイプのお部屋なら洗面台もFRPだったので（浴槽の劣化が余り無いお部屋もあるかも知れません）デモンストレーションのお部屋を替えてもらうのも一つの方法です。
どちらにせよ年末迄、今年はお風呂リフォームの仕事になりそうですね。納得する仕事をする事に決定です。
追記 2012/12/23
ホテルのお風呂リフォームの完成
結局、お風呂リフォームのデモンストレーションのお部屋を劣化の一番少なかったシングルルームに変えてもらいました。
２日間のユニットバスのコーティングを手順を追って説明します。
リフォーム前のお風呂です。
ユニットバス全体がアイボリーで一部こげ茶色を使っていますが電球の光がかぶって奇麗に見えません。もちろん３０年前の製品ですので仕方がないところです。
コーティングの塗装前にサンディング（粗めをつけます。）をします。
大事なサンディングです。
浴槽の塗装前のサンディング
丁寧にお風呂全体をサンディングします。この後、劣化で痛んでいる場所にアルミパテを打ちます。
今回は浴槽が全部屋共通で経年劣化で痛んでいます。このお部屋のみアルミパテでライニング施工は入りませんでした。
補修材のアルミパテを打った後
これから吹き付け（コーティング）作業に入ります。
お風呂の壁の塗装
次に浴槽を吹いて１日目の作業は完了です。
お風呂の浴槽をコーティングしています。
ユニットバスのコーティング完成
２日目は研磨仕上げとコーキング（シール）の打ち直しです。
出来上がりはこんな感じに仕上がりました。
浴室のコーティングが完成です。
色目がアイボリーからオフホワイトに変わるだけで見た目が全然違って来ます。
お風呂（ユニットバス）のリフォームは入換えだけでは有りません。コーティングする事に依って１０年長持ちしおまけに雰囲気も替える事が出来ます。
お部屋内部の造作も触る事なくリフォームが簡単に出来ます。（これこそが浴室コーティングの長所です。）
来週はリフォーム会社の社長さんやオーナー様の感想が聞けます。楽しみでありドキドキする瞬間です。
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