ナポレオン戦争とはフランス革命後のナポレオンが執政からフランス皇帝を退位するまでのヨーロッパ各地で行なわれた戦争の事です。
ナポレオニックの15mmミニチュアとは
15mmfigureとは大きさが15mmのコスチュームを着た兵隊のフィギュア(ホワイトメタルでできた兵隊の人形)のことです。
その歴史は古くヨーロッパではイギリスのチャーチル首相がコレクターでした。
この15mmは鑑賞用ではなくナポレオン戦争のwargame(ミニチュア・ウォーゲーム)の駒になります。
観賞用としては54mm〜200mm位までがあります。私が集めているのは現在は28mmがメインです。観賞用としてペイントしているものは54〜120mmです。
今回は15mmのナポレオン戦争のフランス軍近衛騎馬擲弾兵の紹介です。
ナポレオン帝国近衛軍団とは
フランス帝国軍には戦列と呼ばれる一般兵とエリート部隊である近衛にわけられます。近衛猟歩兵連隊、近衛擲弾兵連隊、近衛猟騎兵連隊、近衛擲弾騎兵連隊、皇后竜騎兵連隊、ポーランド近衞槍騎兵連隊、マムリューク騎兵、近衛砲兵隊等の部隊があります。
フランス軍戦列歩兵について兵科や種類、コスチュームを知りたい方は下記を参考にしてください。
フランス軍騎兵について知りたい方はこちらも参考にしてください。
もともと皇帝ナポレオンの護衛兵からスタートした近衛兵はナポレオン軍(大陸軍)の象徴ですので、そのコスチュームは煌びやかで豪華です。
フランス軍だけでなくヨーロッパでは帝政の軍隊は必ず近衛兵が存在し、共通して派手なコスチュームです。そこが魅力です。
フランス軍近衛騎馬擲弾兵 ABfigure15mmについて
フランス軍近衛騎馬擲弾兵は歩兵である擲弾兵が乗馬しているという意味に取れますが、大きな乗馬で密集して打撃力に使われた騎兵連隊です。
フランス軍の胸甲騎兵と同じ使われ方をしました。1807年のアイラウの戦いでの突撃は有名です。
騎馬擲弾兵という兵科はフランス軍、それも近衛にしかありません。
掲載した15mmフィギュアは「AB Figures」というメーカーのキットでナポレオン戦争の各国の軍隊のフィギュアを扱っています。ヨーロッパ列強の軍隊は全て揃うラインナップです。
販売しているアメリカのユリカミニチュアというお店です。
15mmサイズはアクチュアルウォーゲームでは戦略級のゲームの駒になります。4体から6体程で1個連隊(1,000人程)や1個旅団を扱います。1個師団は4個連隊程。1個旅団は2個連隊です。つまりフィギュア16体程で1個師団ということになります。
当時の会戦が各軍30,000人〜100,000人規模ですので100体ほど塗装してベースに固定すればプレーできます。(といってもペイントに気の長い話になります。日本で普及しないのはウォーハンマーと同じです。)
写真で掲載します。まず今回は15mmのメタルフィギュアから。(大きさが1センチ5ミリ)
大きさがピンとこないので横にマッチ棒を置いてみました。
最近のトレンドは戦術級ゲームなのでゲーム用のミニチュアは28mm(1/56)に変わりました。が大規模な会戦をシミレーションしたい方にはこの15mmサイズは必要です。
ただ、戦略級はそれなりのプレー用にスペースが必要ですので、徐々にすたれているように思います。新製品情報も聞きません。
私がずっと続けているのは、その兵科の多さと美しさです。こんな小さな兵隊さんを1000体以上塗りました。(多分知らない人は馬鹿と思われますが)
ミニチュアフィギュアに魅せられた理由
思い起こせば高校の時に梅田花月の場所が映画館だった頃に見た”ワーテルロー”仏軍の青、英軍の赤、確か角川映画の”天と地と”が武田軍が赤、上杉軍が黒、多分、角川さんも”ワーテルロ”の映画の影響と思います。
赤や青のお揃いの軍服を着た兵隊が両軍合わせて20万人。想像を絶する美しさです。
それ以来、19世紀のヨーロッパの各国の軍装を兵科ごとに研究してきました。調べるだけでは物足らずヨーロッパで趣味の1分野のメタルフィギュアと言う15mmから120mmぐらいの大きさの人形を塗る事がライフワークになりました。
我が女王陛下もいつも”肩がこるだけやん”と笑ってますが、僕にとっては1人部屋に籠って至福の時です。多分女性には解らないでしょう。男のロマンです。
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